ストーリー

「なぜ今、国内とバングラデシュの教育なのか」団体の原点と未来

2026年4月、変化の激しいこの時代に、なぜあえて「国内」と「バングラデシュ」という、物理的にも環境的にも遠く離れた2つのフィールドで同時に教育事業を展開するのか。代表に、団体の設立に至った魂の原点と、私たちが描く「教育の新しい地平線」について詳しく聞きました。

Q1:団体設立のきっかけは?

「ダッカの路地裏で手渡された、泥だらけのノート」

すべての始まりは、数年前の雨の日に訪れたバングラデシュの首都ダッカでの出来事でした。スラムの細い路地で、ゴミ拾いをして家計を助けている10歳ほどの少女に出会ったんです。彼女はボロボロのノートを大切そうに抱えていました。中を見せてもらうと、そこには学校の先生から教わったであろうABCの文字が、紙が破れるほど力強く書き込まれていました。

「学びたい」という、乾いた大地が水を吸い込むような圧倒的な渇望。それを目の当たりにしたとき、私の中で何かが弾けました。

一方で、日本に帰国して目にしたのは、豊かな環境にありながら「学ぶ意味が見つからない」「自分に自信が持てない」と、静かに心を閉ざしている子どもたちの姿でした。「生きるために学びを求める国」と「生きる意味を見失いつつある国」。 この両方の課題に向き合わなければ、本当の意味で未来を変えることはできないと確信したのが、設立の大きなきっかけです。

Q2:なぜ「国内」と「バングラデシュ」の2つを繋ぐ必要があるのですか?

「国境を越えた対話が、凝り固まった価値観を壊す」

一見するとバラバラの課題に見えますが、実はこの2つのフィールドは、互いに「補い合える」関係にあると考えています。

  • バングラデシュの子どもたちから日本へ: 困難な状況下でも目を輝かせて学ぶ彼らの姿は、日本の若者にとって「なぜ学ぶのか」「どう生きるのか」を問い直す強烈な刺激になります。
  • 日本のリソースからバングラデシュへ: 日本が培ってきた教育カリキュラムやデジタルの知見を届けることで、バングラデシュの子どもたちが貧困の連鎖を断ち切り、世界と繋がる武器(スキル)を提供できます。

教育はもはや、一国の中だけで完結するものではありません。異なる環境にある子どもたちが、オンラインやプロジェクトを通じて共に学び、視界を広げ合う。「あいつが頑張っているから、自分ももう一歩踏み出してみよう」という双方向の共感が、双方の国が抱える教育課題を解決するブレイクスルーになると信じています。

Q3:これからどのような社会を目指していきたいですか?

「生まれた場所が、可能性の限界を決めない社会へ」

私たちが目指すのは、「誰もが生まれ持った可能性を、環境や国籍に縛られることなく最大限に発揮できる社会」です。

バングラデシュの農村に生まれても、日本の地方都市に生まれても、適切な教育と機会さえあれば、誰もが自分の人生のハンドルを自分で握れるはずです。また、多様な価値観が認められる社会にしたい。テストの点数だけではない、その子が持つ独自の才能や個性が尊重される場所を、私たちは作りたいと考えています。

私たちが蒔くのは、今は小さな「学びの種」に過ぎません。しかし、それが数年後、数十年後には国境を越えた大きな森になり、次世代の子どもたちがその木陰で安心して夢を語り合える。そんな未来を、私たちは本気で実現しようとしています。

【最後にメッセージ:共に歩んでくださる皆様へ】

この挑戦は、私たちだけの力では決して成し遂げられません。4月の設立を機に、私たちは共に汗をかき、未来を創る「仲間」を募集しています。

寄付でのご支援、ボランティアとしての参画、あるいはこの想いを広めてくださること。どのような形でも構いません。バングラデシュの少女が抱えたノートの続きを、そして日本の子どもたちが描く未来の地図を、一緒に書き進めていきませんか。

皆様の温かいご支援を、心よりお待ちしております。

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